今日の散歩中に思い浮かんだ言葉が「治療のゴールとは?」
鶴見川の上流を目指してウォーキングすると途中から帰りの時間を意識するようになる。時計をみて歩いた時間と帰りの往路の時間を逆算して引き返すことになる。これを人生の時間軸に当てはめると若い頃の不摂生ではが悪くなり治療をして治癒して折り返しはその健康状態を維持していくことになるが再発などいろいろなイバラの道が立ちふさがっている。
自分の場合は患者さんの治療と治癒、メンテナンスを時間軸に当てはめるてみる。
開業当初に入れた
インプラントがどのように維持されていくか?
3-5年位はあまり問題が出ない。
5年目以降はメンテナンスの状況で左右され始める
10年経過してちょっと安心
それでも噛み合わせや糖尿病などの全身疾患の悪化で
インプラント周囲炎が悪化するケースもある。
被せもののセメントやネジが弛むのはよくあること
インプラントが口に入ってから10年以上経過すると問題がでてくるケースも経験している。万能というわけにはいかない。
自分の歯だって10年も経過すれば何かしら問題がでてくる。ここから折り返しで帰り道。あとはフォローの連続。
自分の人生も考えるとあまり若い患者さんには
インプラントはいれたくない。それだけ若い患者はフォローしなくてはいけない期間が長くなるから。
しかし若い患者さんほど
インプラント治療は必要な治療である。すぐにブリッジにしていればやがてそのブリッジは壊れてやり直しもしくはさらに欠損部を増やす結果となるからだ。
インプラントでできれば20年持たしてその次にもしかするともう1回
インプラントかブリッジで死ぬまでなんとか持たせれば一生咬むのには困らないだろう。
60歳のゴールと20歳のゴールは明らかに違う戦いだ。
60歳のゴールは20年ほど
20歳のゴールは3倍の60年なのだから
治療方針
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