本日は午前中のみの診療をしたのちに汐留にあるシロナの会場でメタルフリー学会認定医講習会に参加した。発足してまだ3年目の新しい学会ではあるがとてもおもしろい内容である。歯科の材料のうち特に金属に対してアレルギーを発症する患者に対してどのような材料を選択すればいいかを研究し報告する学会である。まだ100名程度の学会員も金属に対するアレルギーが認知されるようになれば会員数は何倍にもなるだろう。
皮膚科、口腔外科、補綴科、歯科理工学などで共同でアレルギー科を設立している大学はわずかしなかい。
私のクリニックの
治療方針の1番目に安全な材質のものを使用するというのがあるがこれは金属に対してアレルギーをおこす報告が非常に多いからだ。国内の保険制度では詰め物やかぶせもの、
義歯はすべてアレルギーをひきおこす頻度の高いパラジウムや金、
コバルト、
ニッケルが使われている。
先日NHK朝の番組である『あさいち』でも
金属アレルギーの特番が組まれたほどである。金属は化粧品や装飾品、ココア、チョコなどに多くふくまれている。食品、金属のつめもの、などからもアレルギーを引き起こす可能背性がある。
私が経験したのは2例のアレルギー患者から金属をすべて
ジルコニアやセラミック、樹脂に交換したら皮膚炎が完治した。金属床
義歯をチタン床
義歯にしたら炎症が治った。スーパーボンドやユニファーストで口の中が腫れた方、大学病院でチタンパッチテストで陽性の方2例に
ジルコニアインプラントを植立して問題がなかったなどさまざまである。
ほとんどの歯科医院では詰めもの=金属であるので皆感覚がマヒしている。私のブログを読んでいる患者はみなこのことを知っているのでセラミックもしくは
ジルコニアか樹脂しか選択しない。
治療方針
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