昨日のブログで
インプラントのロストはあまりないと書いたばかりだったがロストしてしまった。しかも3本いれての2本と悲しい結果。この患者さんはすでに10年以上前から私が15本以上も
インプラント入れてきた。下顎の前歯の部分で骨が硬いという条件ではあったがいつもと何かが違った。
上顎の
インプラントからも排膿だらけでどうなっているのだろうと患者さんに体調を聞いてみると『ここ2カ月で急に血糖値が上がって糖尿病になって』といわれてまたガクッときてしまった。毎月リコールしてメンテナンスをしているにもかかわらず、患者さんの全身の状態を知ることができなかったからだ。糖尿病なら
インプラント植立は当然のことながら中止していた。
インプラント治療にとって糖尿病ほどやっかいなものはない。以前にも2名ほどリスク承知でオペをしたがその時も骨結合せずに抜けたことを経験している。
たぶん、
インプラントを植立する2か月前に
抜歯をしていたがその時点から骨の治癒が遅れていたのだろう。それと骨の硬さにも原因があるのだろう。かなり植立時に硬かった。
やはり毎月通院中の患者さんにも問診をして最近の全身状態を確認するべきだったと反省している。
私もそうだがいっしょに長年ついてきた患者さんも確実に老化している。そして老化と共に全身疾患からのリスクが高まっている。弱っていく患者をみついくのはつらいものがある。なるべく健康で長生きしてほしいと常に願うがいつかは・・・。と思うと最後まで・・・と思うのであった。
治療方針
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