歯科と治療は長年経験と勘で行われていた部分がたくさんある。
例えばレントゲンひとつをとってもそうだろう。レントゲンは影絵と同じで得られる画像は2次元である。2次元であるから奥行、幅や頬側、舌側の骨の喪失は診断できない。そうした2次元の情報でいまも当たり前に診断がなされている。
矯正治療にしてもセファロ分析などは3次元の
CTがあるのにいまだに2次元の解析など100年ほど遅れている。左右の顎が対象であると仮定されての診断であるから間違いがでてくる。
根管治療もそうだろう。手探りの感覚で
根の先をあててそこから拡大をして
根管充填をしていく。
義歯の治療も同じく感覚が重視されている。筋形成。どこの範囲をどのような形にするかはある程度は経験と勘であろう。
このようなところを今回の投資で改善していこうと思う。3次元の分析をおこない診断精度をあげ、先人の知恵を超える。
3次元広範囲撮影可能な全顎
CTを活用すればいままでにできなかった治療が正確におこなえる可能性がある。
義歯も
矯正も3次元
CT活用をしなければいけない時期であるがそれをどのように利用すればいいかを思いついていない先生がほとんどであろう。
キーは重ねあわせ技術の進歩だろう。
癌治療でも毎年撮影するレントゲンを重ねあわせしてごくわずかな変化も見逃さないような技術が開発されている。
CTも広範囲で撮影できれば成人になっても変化の少ない脳頭蓋底を基準にして重ねあわせをすれば変化がわかるだろう。
ひとと同じことをやっていても意味がないと思う。歯科医師がこれだけ多くいるのだから私みたいにちょっと毛色の変わった歯科医師がいてもいいと思う。
小手先の技術はほとんどすべて習得してきたがもっと
根幹の部分からかえていかないといけないと思う。
今まで見えなかった部分が
CTやマイクロで見えればおのずと診断もかわり治療のクオリティーもあがるはず。
それ以外にリスクの診断を追加する。カリエスリスク=カリオグラム、歯周病リスク=OHIS
インプラント治療をおこなう基準を高くする。リスクのある患者はおこなわない、もしくは環境を改善してもらってから行う。
喫煙についてもヘビースモーカーの患者の
インプラント保証期間は短くする。すべてに厳しくしてリスクを減らす。