昨日のブログに書いたばかりであるが、本日急患で2名の患者さんが歯が割れて飛び込んできた。拡大鏡5倍でのぞいて、破折片を除去して残っている歯質に対してコアが立てられるか?立てられたとしてもすぐに脱落するような浅い
根管歯科残っていなければ
抜歯となる。
1人目は前歯で硬いものを食べて割れてしまった。当然、以前に神経が抜かれた失活歯である。この歯は残念ながらコアを形成しても3mほどしか維持をつくることができず
抜歯と診断した。
2人目は臼歯部で歯が揺れていた。既に金属のクラウンがかぶさっていたが継ぎ目の所から唾液が染み出していた。近心
根からは脱離し遠心
根とは接着していたから中央の分岐部で割れていることが予想された。クラウンを撤去すると真っ二つに割れてしかも
虫歯が進行していた。そしてこの方は以前にも同じように2本の歯をダメにしている。これも
抜歯とした。
失活させた歯は脆い。歯の寿命は半分以下となり人間の寿命の方がはるかに長い。だから入れ歯やブリッジになるのだ。人生長生きするには歯の神経は抜かないようにしないといけないのだ。
歯の神経を抜かないようにも大事だが、もっと若いころから
予防の概念を患者さんに啓蒙しておけば
虫歯の発生も防げたのだ。
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