5倍大に拡大できるサージテルでの治療はほぼすべての診療で活用し、精度を高めるトレーニングを常に心がけミラーテクニックにも慣れなくてはならないものとなっている。5倍でももう少し見たいというときにはマイクロスコープの使用頻度が高くなってきた。
特に
根管内の破折線の確認や見逃しやすい上顎近心
根はマイクロスコープでみるとすぐにわかる。本日いらした方は、他のクリニックで
根管治療を2か月やっていて何度か腫れていて切開をおこなって経過不良ということだった。早速、デンタル撮影をして単純な
根尖病巣に見えたので
CT撮影は行わずに
根管内をマイクロスコープで覗いてみた。3
根管が拡大されていて口蓋
根、遠心
根の内部はきれい拡大されていた。しかし、頬側
根の内部を除くと浸出液が上がっていて破折線のような汚れが目立った。そこを超音波チップできれいにする。一つ目の原因はここだろうということがわかった。そして拡大された近心
根の内側にもうひとつの拡大されていない
根管が潜んでいた。
このように暗視野下ではなかなかわからないものが簡単にわかってしまった。
別の患者さんでの
虫歯治療においては
拡大鏡である程度まで
虫歯の部分を削り神経が近いことがわかってからはマイクロスコープに切り替えて、露髄しないようにぎりぎりまでスプーエキスカで
虫歯を取っていく。このように拡大しながら治療をすれば歯を保存できる確率も格段にあがることがわかる。
治療方針
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