欠損のないクリニックを目指すには2つのアプローチが必要である。
ひとつの方法は私が以前から推奨している
インプラント治療を応用して既に欠損部がある歯をもとに戻すことである。
インプラント治療には完全に失われた咬合機能の回復というのが主目的ではあるが、健全な歯の寿命を延ばす
予防的な
インプラント治療もある。ブリッジにならないように初めての欠損部には
インプラント治療を必ず行うことで健全な歯を削ることなく歯の本数を増やすことができる。歯の本数を増やすことのできる治療は
インプラント治療以外にはない。
もうひとつのアプローチ方法は今、実践しつつある歯を失わないように
予防の知識を患者に吹き込むことで
虫歯の進行や歯周病の進行を停めてしまうことだ。この2大疾患がコントロールできればそれ以外で歯を失うことは神経を抜いて失活された歯が破折する場合しかない。歯の神経がすべて生活歯であって
虫歯も歯周病も食い止めることができれば28本の永久歯は死ぬまでそのまま使うことができる。
この2つの方法を実践して私のクリニックから欠損をなくそうと思う。ブログで宣言するのは簡単ではあるが実践するには相当にいろいろなことをやっていかなければいけない。
私たちスタッフが始めた取り組みはまだまだ未熟ではあるがいまは小さな種を巻いて新芽が出るのを待っているときであり、これが大きくなって実をつけるのは5年、10年、15年、20年先のことである。0歳児に実践して20歳になった患者に一本も
虫歯のない状況を作り上げたことを目で確認していきたい。