多くの患者さんが
矯正を始める理由としては見た目が悪いから治したいという方と咬みあわせが悪いから始めるという。
これ以外には
虫歯や歯周病にとっての
予防がある。歯が重なっていればそこにプラークが蓄積して
虫歯や歯周病が発生しやすくなる。歯並びがきれいに並べば歯の周りにプラークが蓄積してもしっかりと正しいブラッシング法が身についていれば簡単に落とせる。
結果的には80歳の平均寿命までの自分の歯でものを咬み続ける可能性が高くなることになる。
そういうことからすると歯が生えそろまでには歯並びをよくしておく必要性がある。
虫歯が発生しやすい年齢は不規則な食生活を送る中学から高校までの期間である。小学生や幼稚園の頃は母親が管理しているケースが多く案外
虫歯が少ない。
それではいつから
予防処置をしていけば
虫歯も歯周病も無縁の状態にすることができるか?
歯並びの観点からすると小学校に上がるぐらいから観察する必要性はあるだろう。
虫歯の観点からすると
虫歯菌が母親もしくは父親から感染する1歳半ぐらいの前から母親や父親の口腔内の管理をしていかないといけない。両親に
虫歯菌や歯周病菌がたくさん発生している状況で口移しや一緒のスプーンや食器を
使いまわしすることで感染がおこり乳歯が生えそろうころまでに定着してしまう。
それを阻止するところから歯科の
予防処置は始まることになる。すなわち子供がおなかの中にいる時代から母親の
虫歯菌を善玉
虫歯菌に変える
予防処置が必要となろう。
善玉
虫歯菌ができるだけ遅い時期に感染しても子供の歯に大きな被害の
虫歯は発生しずらくなるからだ。
そして乳歯が永久歯に生え変わる時点で先天欠損歯があればいずれは
矯正治療が必要になる可能性が高く、数年後には
矯正治療が必要であることを事前に母親についた得ることができる。そして計画的に歯並びを改善する
矯正治療にはいることができるわけだ。
治療方針