もとから欠損歯がある状況で来院される患者は私の地域ではほとんどいない。先日はたぶん2年ぶりだろうか?久しぶりに総
義歯の
症例を手掛けることになった。都内では歯が全くないという患者は稀である。
それだけ駒沢地域は健康意識が高いということだろう。そんな中にも欠損が仕方なく生まれるケースがある。すでに何年も前に神経を取られて被せものになった歯が
根の中から割れてしまう歯
根破折である。
前歯の欠損のほとんどはこのパターンである。本日もこのようなケースで
インプラント植立をおこなった。また他の患者さんで歯
根破折で前歯の
抜歯を行った。
この歯
根破折を
予防する方法は夜間の
マウスピース装着か咬合調整か内部のコア材をファイバーコアにすることぐらいしかない。
ファイバーコアを使うと歯が折れることは回避できるがこのコア材が自体が壊れて来院するケースが後を絶たない。
結論としては歯の神経を抜く治療にならないようにしていくことに尽きる。すなわち
虫歯の発生原因を知ったうえで患者に食生活習慣を改善して
虫歯の発生がおこらない口腔環境にしていく(
予防)しかない。しかも20才になる前からこのような
予防法を患者に身につけてもらうことになる。
天然の歯は万能であっても
インプラントはあくまで代用の人工物であり、万能ではないのだからそうならないようにしていくことに尽きる。