歯医者にとって当たり前な
虫歯治療も実はとても奥深い。本日と明日は
虫歯治療の先進国のスェーデンのイリテボリ大学の専任教授のセミナーに参加中。知り合いの先生が皆無で、心細い。やはり
インプラント治療中心におこなうようなドクターはいなかった。
講義で興味深いものがあった。
日本人歯科医師とスェーデン歯科医師の5つの段階で進行した
虫歯をどの段階で削るかという問いかけである。
日本人歯科医師は
虫歯のリスクに関係なく小さな
虫歯も削ると答えているのに対してスェーデン歯科医師はリスクの低い患者で浅い
虫歯は全く削らずに
予防処置を優先させると答えていた点だ。
そして、歯科医師が単独で歯科医院を営むほど、男性である、都市圏であるほど削る割合が高いというデータである。
ここには経営的なものが大きく絡んでいるのだろう。
虫歯を治療すればするほど収入が上がるということだろうと理解した。
この診断基準の違いが一人の患者さんの歯が80才時点でどれぐらい残るかに大きく影響している。
80歳で20本以上の歯がある割合
日本 20%
スェーデン 60%