星野歯科ではメタルの修復物をほぼ100%(チタンを除く)排除した治療を推奨している。多くの口腔内の金属修復物が装着されると異種金属が装着されていると微電流により金属が腐食していく。腐食というのは錆びるということなのでその錆の成分を毎日体の中に取り込むことで微量の金属イオンが体内に蓄積され、ある一定レベル以上に達したときに全身もしくは一部に皮膚アレルギーを起こす。それの発生機序は花粉症、ハウスダスト、アトピー性皮膚炎などに似る。
金属アレルギーは歯科修復物だけではなく、化粧品、装飾品、食物からもおこる。化粧品の美白成分であったり、アクセサリーの金、銀、プラチナでもおこる。食物ではココア、チョコレートになどカカオに金属成分が多く含まれる。また魚介類ではマグロなどの動物の食物連鎖の頂点に位置する動物や深海魚などに
水銀が多く含まれているので妊婦に影響がでると言われている。
また、口腔内は通常は中性に保たれているが飲食の回数が頻繁になると酸性化し金属が腐食する率が高くなる。このような方は当然、
虫歯にもなりやすく、金属修復物の装着の適合性(精度)の低いものは段差があり、そこから金属の腐食と
虫歯が進行することになる。
結論からいうとすでに装着されている金属修復物で適合性の悪いものや
アマルガム(
水銀含有)のものは早い段階で金属でない修復物にやり替えた方がよい。そして少しずつ金属修復物を減らしていくべきだろう。
また、食生活にも注意を払う必要があり、偏った食物をとらない、3度の食事以外に間食を極力なくす、フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨く、物はよくかんで唾液がたくさんでるようにすること、定期的なメンテナンスで歯科医院に通院して自分では取れないプラークを除去してもらうことが大変重要である。