朝10時から始まる講義の前に学会理事による今後の運営方針などの報告があった。いまのこの学会の使命は社会に対して
インプラント治療によって多くの国民が歯の欠損から歯を回復させて健康寿命を延ばすことである。このことを第一目標として掲げているがその反面、2年前に報道されたさまざまな
インプラントトラブル報道から不信となった国民の信頼を回復させるため日々努力をしている。
その一環として
インプラント専門医の整備に取り組んでいる。制度により厳格な基準で優秀なドクターを教育選出し、安心して
インプラント治療が受け入れられるようにしている。
毎年のように専門医になるまでの基準はとても厳しくなっている。10年前では考えられないような厳しさにまでなってきた。これだけ厳しくするとどれだけのドクターが専門医になれるのかどうか?
基準の変更点も多数あった。特に無歯顎患者に対してすべて
インプラント治療で固定式にしていくボーンアンカードブリッジにおいて口腔内写真も必須となりこの
症例に関してプレゼンテーションをしなくていはいけなくなるのでこの時点でほとんどの専門医を目指すドクターは受験できなくなると思う。
また、筆記試験も追加されるということからいずれは国家試験並みになるのだろう。