私が2005.6.23に書いたブログでは
ストローマンの新しい
インプラントであるSLActive
インプラントについて書いている。この年、私はミューヘンで行われたITI ワールドシンポジウムに参加している。あれから9年が経過してやっと今年の3月に日本で認可が下りて国内でも入手できるようになった。
そして久しぶりに講演会の依頼が来たので気分転換で引き受けることにした。今年の5月24,25日の仙台で行われる日本補綴学会でのランチョンセミナーでSLActiveについてお話をすることになった。今回はSLActiveについて、
インプラントの表面構造により治癒期間が3〜4週間と大幅に短縮される。さまざまな文献をご紹介し、4月末にジュネーブで行われるITIワールドシンポジウムの最新内容や私が21年間
ストローマンインプラントを信頼しながら使い続けたバックグラウンドについてレクチャーを予定している。
以下がその当時の記事
今回のシンポジュームの目玉はなんといっても『SLA ctive』であろう。
現在のI.T.Iの表面性状は『SLA』とよばれ、
インプラントと骨が接触する表面がサンドブラストと酸処理がおこなわれ骨の細胞が増殖しやすい大きさの凹凸が形成されている。この表面性状により6週間で骨の結合が75%
達成される。しかし、最新の表面性状である『SLA ctive』では4週間で同等の骨結合が達成されることになる。左の画像でもわかるように左が『SLA 』で右が『SLA ctive』で、『SLA ctive』はアンプル内に液体が満たされていて骨の中に入れた瞬間に血液がすぐにまとわりついている様子がわかると思う。それだけ親水性がよいということになる。すなわち骨の細胞も直ちに
インプラント表面になじみ結合を開始することを意味する。I.T.I
インプラントは左下画像からわかるとおり1974年にTPS、1994年にSLA,2005年にSLA ctiveに進化した。患者にとってのメリットはI.T.I
インプラント植立から1ヵ月後には歯の頭がつき咬めるようになるということで(以前は2ヶ月だった)早期に咬合機能の回復が可能である点。国内での発売は早くて秋以降であるが厚生労働省の認可待ちで数年後になる可能性もあるだろう。