歯の保存がどうしてもできないケースでは
抜歯となってしまうがこの後の処置にはいろいろな方法がある。例えば小臼歯の欠損の場合、
インプラント、3本ブリッジ、ほとんど削らない接着ブリッジ、ワイヤー
義歯、ワイヤーのない
義歯、
矯正治療でスペースを閉じる方法、何もしないなどさまざまな治療方法からその患者の年齢や生活習慣、全身状態、アレルギー、咬合力、歯並び、経済力から選択することになる。
だから単純に一言で
インプラントにするというのは考え物である。そしてどれだけ多くの治療方法を患者に提示できるかがその歯科医師の能力だと思う。治療の引き出しが
インプラント中心の先生は1つに、
矯正専門医なら
矯正一つということになる傾向が強い。
私が様々な分野の講演会に出るのは最終的には患者さんが喜んで頂ける最良の治療の引き出しを増やしたいからだ。
大学病院(ここは主治医というものがないので、診断は各科が診断をするためにベストなチョイスなされているかは疑問あり、初診時に
インプラント科にいけばその方向の治療になるだろうし、保存科にいけば保存される可能が高くなる)や
インプラント専門医院はこの傾向が極端である。