歯医者は歯が悪くなってから行くところと思っている日本人はとても多いと思う。欧米では幼少期から歯科へ定期的に通院する環境が整っている。
このような環境を整えて行くのは国の仕事。国の政策次第で変わるところで我々個人の歯科医師がどんなに頑張っても限界がある。国が変わらないのならせめて個人開業している先生が自分のテリトリー内でやるしかない。
予防歯科がどうだという先生や患者がいまは多くても10年単位では確実に
予防歯科の重要性が理解されて行くに違いない。
私が20年前に
インプラント治療を勧めても多くの患者が否定的、歯科医師の友人も否定的だった。その時代の常識も変わっていくし、いつまでも同じ考えに固執するのもおかしなもの。
今の治療中心の治療は
虫歯や歯周病で侵された歯を削る詰める被せるの繰り返しで歯を欠損の方向へと近づけている。一度治した歯が半永久的的に持つのなら治療をすればいいのだが、そうは行かない。
インプラントが半永久に持つならどんどん歯を抜いて代えていけばいい。実際は詰め物、被せものはいずれはやり直しになる運命である。すべての修復物は接着剤でついていて半永久的持つ接着剤はなく必ず劣化するということ。
インプラントにしてもそれはいえる。最も持つものは天然の自分の歯であることを皆、理解すべきだ。
虫歯や歯周病の原因を正さないことにはいつまでたっても再発で再び残りの歯が欠損の方向へ向かうことになる。