この
インプラント治療というものはなるべく減らすように努力している。保存できる歯を増やすという意味である。欠損になってしまったものやどんなに頑張っても予後不良という歯が毎日のように生まれてくる。本日も3本の欠損がすでにある患者さんから
インプラント治療を希望された。こういう方はとても忙しくて歯の治療に時間が取れない方であったり、歯医者嫌いか、経済的な問題で今はできないという方が多い。
歯
根端切除なる治療法は
インプラント治療の前の段階の治療法である。この最後の砦の歯
根端切除法でも助からないものはいよいよ
抜歯となってしまう。
さらに歯
根破折という状態に陥る歯が3日に1本ぐらいの割合でおこるのだからそこからは
抜歯となり2カ月ぐらい経過したときに
インプラント治療となってしまう。
どの状態も元は歯が失活になっているために歯が割れたり、
根に病巣を作ったりしている。この前の段階の
根の治療をしっかりしていればこうはならなかったというケースも確かにたくさんある。
究極は歯が
虫歯や歯周病にならないようにすることにある。究極の歯科治療とは健康な口腔内を永久に維持することである。
ここにたどり着くのに20年もかかってしまったことに反省している。
究極の健康な口腔内を作るには20歳までに
虫歯ゼロにしていく。さらには生まれる前から母親を教育することにある。
インプラントー
抜歯ークラウンー抜髄ー詰め物ー小さな
虫歯
この一連の病態の変化のどこで介入すればいいかということをよく考えるとなるべく早い段階ということになる。