2014年 08月 18日 ( 月 ) 星野個人の話

またも歯根破折

３日に１人は歯根破折の患者が発生している。１万人以上も患者のストックがあれば歯根破折は０．１％でも１０人ということでまれなことではない。歯根破折のほとんどは昔メタルコアを入れていたころの古い症例や他のクリニックで治療されたものがほとんどである。コアがレジンコアやファイバーコアで歯根破折が起きた症例は非常に少ない。３根ある上顎の大臼歯であればトライセクションや歯根端切除法で持たすことができる。 本日もかぶせ物がとれたということで内部を見てみると竹を縦に割ったように歯が真っ二つに割れていた。こういう歯はなるべく早くに抜歯をしないと骨の吸収が進んでしまうので次のステップの治療に影響が出きてしまう。 それと根尖病巣のある歯においてマイクロスコープで内部のコア材を取り除いてみるとヒビが入っていることが多くこのようなケースでは抜歯となる場合がほとんどである。 こんなに日常的に起きる歯根破折はなかなか防ぐのが難しい。 虫歯と歯周病をなくすことができたとしても失活歯はいずれ歯根破折を起こすことが目に見えている。