昨日から2夜連続でたぶん100本以上植立しただろう。今日のお話は
インプラントではなく、ねじのお話。
最近の家具は安く購入はできるがほとんどが自分で組み立てるタイプが多く、今回のクリニック診察室5部屋につけた収納棚もすべて組み立て式であった。
梱包
設計図面
棚板
石膏ボード用のねじ
ねじ多数
一昨日5つを組み立てて壁に装着していたがねじくぎの数と長さが足りずにひとつ落下してしまった。そしてすべてのアンカーボルトをやり直して扉もつけるのに半日2晩もかかってしまった。
しかし、とてもいい経験をした。この作業があとで考えると
インプラント治療と非常に似通っていることに気づいたからだ。
インプラント治療は骨の中に植立させて長期口腔内で使用するものだから相当にしっかりとした治療計画を立てなければいけない。
わずか1日で落ちた棚からいろいろな教訓を学んだ。打ち込む壁の材質が木材なのかコンクリートなのかそれとも石膏ボードなのかという問題だがこれは
インプラント治療でいうと骨の質 コンクリートが骨質1度で木材が2,3度、石膏ボードは4度もしくは骨を造成したものと考えればいい。
コンクリートは硬いから専用のドリルが必要で熱が相当に出るから慎重にドリリングしなくてはいけない。木材はとても硬さが丁度よくて打ち込みやすい。問題は石膏ボードである。
直接釘を打ち込むと石膏ボードがあとから荷重で粉砕して釘がぬけてしまうから専用のアンカーを先に入れておいてからその中に通常のアンカーボルトをいれなければいけない。
そしてこれがソケットリフトと全く同じで一部の壁が薄いかったのでわざと貫通させてバイコーチカルで止める。壁の内部に太いねじくぎと同じ太さの棒(オステオトーム)を入れて陥没させるなどソケットリフトのテクニックも使ってアンカーをいれたりもした。
1つ目の棚はやはり傾きや扉の位置にずれが出てやり直しをしたがあとの4つはほぼ完ぺきに製作できた。
インプラント治療と棚やラックの製作はほとんど同じ作り方であることからやはりテクニックがものをいう治療法なのだ!
知識も大事だがやはり腕。大工で知識だけで腕がなければいい家は建たない。それとセンス。センスのない人はこの治療はやらない方がいい。日本口腔
インプラント学会は知識だけ。なにも技術のテストや検定はない。12000人もこの学会会員はいるのだから
トラブルが起こるのも当然だろう。12000人皆がセンスがあるとは到底思えない。
壁にラックを組み立てて取り付ける実技試験をすればいいと思う。これなら失敗しても人間に害はないから(笑)
ちなみに私がセンスがあるかどうかっていう質問がきたらどう答えようか?
ひいじいさんは時計作りの職人、息子は建築学科、私はプラモ作りが幼少の趣味、大学の保存学実習はいつも一番早く終わってたかな。歯医者はプラモデル作りができなきゃ〜やっちゃダメよ〜ダメダメ!