40歳になってから1〜1.5年に1回は人間ドッグに入るようにしている。歯科でいうと定期健診ということになる。定期健診を行うことで医者側の立場からいうと毎年のデータを比較できるというメリットがあり、不確実な病変があったとしても継時的な変化を見ていくと確定診断ができる可能性が高くなる。歯科では
虫歯の大きさや歯周病の進行である。ただし、一つの検査方法では見逃すこと危険性がでてくる。レントゲンにはいろいろな種類があるのは皆様ご存じだろう。歯科ではデンタル、パノラマ、
CTというレントゲンが主に使われる。デンタルではごくわずかな
虫歯の診断や歯周病の骨の吸収度合をしることができる。パノラマでは比較的大きな歯から離れた顎関節や顎骨内の病変や親知らずの位置の確認に有効である。
CTでは3次元の骨の断層が得られるのでデンタルやパノラマではわからない情報が得られる。
歯科でも使い分けがあるのだから医科ではもっといろいろな使い訳があるのだろう。
私が長野までわざわざ足を運ぶには理由がある。通常の検診では被爆の多いヘリカル
CTやPETCTが使われる。PET CTではとても被ばく線量が多く1年間の自然から浴びる線量の2〜3倍にもなることがあるのでなるべく避けたい。
私のいく
小林医院では全身をMRI磁気を使って検査してくれることと、あらゆる検査をほぼ1か所で一気に短時間で手際よくこなしてくれるので気に入っている。今回はプレミアムコース約10万円ではあるが検査してもらった。
もうすでに6回ぐらい足を運んでいるのでスタッフの顔も覚えて、検査の順番もわかるようになっている。
検便、検尿、採血、身長、体重、ウエスト、血圧、血管の硬さ、骨粗しょう症、空腹時血糖と飲食後の血糖、脳、脳血管造影、甲状腺、咽頭、消化器、肝臓、膵臓、胆嚢、膀胱、睾丸、前立腺、脊椎、頸椎のすべてのMRI検査、胸部レントゲン、肺活量、肺の汚れ、など多岐にわたる。これで10万円なのだから安い。
小林先生ともPET CTが必要かの話をしてみたが1センチ大の腫瘍からじゃないと映らないことが多くなくてもいいようだった。ただし、食道や胃、大腸は内視鏡が有効であるという見解であり、こちらは横浜のららぽーとにある専門医でみてもらうことにしている。
多くの方がこの検診にあまり重きをおいていない。何か病気がみつかるかもしれないから怖いから受けないという方があまりに多すぎる。人間ドッグを定期的に受けていればさすがに大きな病変を見逃すことはないし、毎年いけば怪しい箇所は念入りに見ていくので見落としも少ないと思う。これで完璧という検査は世の中には存在しない。
数日前に検診をうけた3日後に腫れがでてきたことに激怒して怒鳴り込んだ方がいたが、歯茎の腫れや歯の痛みは体調によって相当に左右される。検診を受けたのになぜ風邪ひいたんだと?なぜ病気になったんだといわれる方がいるが体の抵抗力が落ちた時には小さな病変も大きくなることはしばしばある。
今回の私の検査結果は昨年より悪くちょっとした油断は禁物であることが判明し、引き続き毎日の運動と食事の内容(卵、おいしい珍味、など)を控えて野菜と青魚中心の食生活に少しシフトしようと思う。といいながらも長野駅のバスターミナルにある「草笛」でクルミ蕎麦をいただく。