歯科の補綴物(かぶせ物や詰め物)の作り方が大幅に変わる転換点に来ている。保険制度でもミリングマシーンが削り出して製作した補綴物が装着できるようになってきた。ただし、まだ上下の左右4番目と5番目のかぶせ物に限る。この枠組みが今後はさらに拡大されるであろう。保険治療でも4月から
CAD/CAM冠使えるようになってそのための材料が販売され、さらには自由診療に結びつく本格的な
技工用スキャナーなどが各社から販売させるようになってきた。
今までの
技工では歯を1本治す場合に、
技工士がすべてをハンドメイドで
ワックスアップーロストワックス埋没ー
鋳造ー研磨という工程を経ていたが、
CAD/CAMを使えばソフトウェア上で歯の外形を製作してミリングマシーンが歯のかぶせ物を削り出して
技工士がハンドメイドする部分はわずかに微調整や研磨の最終段階のみとなる。
技工士の作業は相当に単純化させれていく。
携帯電話でいうと白黒のガラケーからカラーになりスマホになるという進化の過程において歯科の
技工はガラケーからスマホへの移行期ではないかと思う。
今まではCEREC SYSYTEM(シロナ社)がほぼ独占してきたこの分野に各歯科メーカーが参入し始めた歯科デジタル化のスタートである。