本日は2名の患者さんとカウンセリングがあり、ひとりを親子さんから離れて大学に通う女学生の歯並び相談でした。
私の場合のカウンセリングは長年の経験から患者さんのお口の中の写真と
CT断層レントゲンと今までの20年間のデータをお見せしながら患者さんにわかりやすい言葉で治療の方法・期間・費用を説明していくスタイルをとっている。
どうして歯並びが悪くなっているのかを説明することは大変重要であり、顔の筋肉や骨格、から歯並び、顎関節、頸椎、まで影響が及んでいることから
矯正治療は単なる審美目的ではないということ、歯並びを治すメリットを説明している。
CT画像から立体の顔から皮膚を透かして骨格をみせて、口唇の具合から歯並びで不要な歯の
抜歯部位を決めていく。
矯正の装置にも様々な種類があるので患者さんの要望である、見た目が目立たないもの、スピードの速いもの、痛みの少ないものなどを説明している。お勧めは表のワイヤー装置ではインシグニアクリア
デーモンブラケットタイプと全く見えない裏側
矯正の
ハーモニーリンガルである。
治療期間については
抜歯の必要なケースでは最低でも1.5年間の治療期間がかかることなどを説明している。
歯並びが完全によくなった時点ではリテーナー装置もしくはワイヤー固定法での保定を行う必要性についても話している。
さて、
インプラント相談の場合は口腔内写真とレントゲンは
CT撮影に加えてデンタル14枚法でカウンセリングをおこなうようにしている。なぜその欠損が生まれのかを知ることは
インプラント治療におけるリスクを知る意味でとても重要である。また、全身疾患や内服薬の種類などアレルギーの有無など外科処置前にはさまざまな情報を知っておく必要性がある。追加でスタディーモデルも後々の
ガイド製作にも応用できるので製作しておくことが望ましい。
インプラント治療とブリッジと
義歯のとの違いを説明しどの治療が最適なのか?費用はどれぐらいかかるのか?
抜歯のタイミングやその後の手術のタイミング、かぶせ物がつけられる時期についてもお話をしている。どのようなものが
インプラントの失敗につながるのか?生存率は10年で何%20年で何%なのか?メインテンスが必要不可欠であり、お口のなかが清潔でないと成功率は低下する話を付け加えている。
インプラント治療を勧めるということは一生のお付き合いになるのだから本当に治してあげたい、いつまでも長持ちしてもらいたいという気持ちを伝えるようにしている。
このあたりの話し方は星野の場合、誰にも負けない自信がある。20年間の経験がものをいう。患者さんに興味をもってもらい、正しい話をしっかりとする。これがなければ,高額で怖い治療を受けようとは誰も思わないだろう。
結局、2名とも1時間近くカウンセリングをしていることになる。
若い
矯正希望の患者さんは未成年だから説明後に様々な
症例のプリントをして親御さんに説明しやすいようにしてあげた。
インプラント治療希望の方は60代女性でとにかく話が尽きず、19時から20時までノンストップで喋り続けて終わった。こんなに丁寧にカウンセリングをしてもらうのは初めてでよくわかったという感じで帰られた。