本日はセカンドオピニオンで1名の患者さんが来院された。
2件の歯科医院で左上6番目の歯の保存について異なった診断であり、患者さんは納得のいく説明がほしいということで相談にいらした。
デンタルレントゲン+口腔内写真+
CT撮影の資料取りをしたのちに
CT画像から診断の結果を説明させてもらった。
デンタルレントゲンで左上6番をみるとなんとなく嚢胞もしくは
根尖病巣にも見えるがはっきりとはわからない状態であった。こういうケースでは
CT断層撮影が非常に正確に診断をはっきりとさせてくれる。
CTでは3次元的に骨の輪切り画像が連動して得られるので上顎洞付近の複雑な部位においては必要不可欠である。
CTでみると左上6番の
根尖端部には透過像がなく
根尖病巣が過去にあってそこを治療して骨が添加してきているように思われたのでそのようにお話をしてみた。
他の2件の歯科医院での診断では
抜歯して
インプラントという意見とそのまま様子をみるという意見に分かれていたので様子をみて
根尖病巣が再発するならば歯
根尖切除法という外科で内部の膿をとることを勧めてみた。
このように歯科の診断は
CTのあるなしでは全く逆の診断となってしまうことも多々ある。
矯正患者のカウンセリングにおいても
CTは大変有効である。特に私のクリニックの
CT(Kavo 3dxam)では顔から喉までととても撮影領域が広いので従来のセファロ分析というのはほとんど意味をなさないレベルで情報量が格段に多くなっている。
矯正専門医においてもいまだに2次元のセファロ分析に頼っていることから
星野歯科ではあらゆる診断において高い次元の正確な診断提示ができるともいえる。(勝手に自画自賛)