MTM(メディカルトリートメントモデル)熊谷崇先生の推奨する
予防歯科を実践してから徐々に患者さんの健康意識が変わってきた。
例えば喫煙についていえば
星野歯科に通院するようになって喫煙習慣を辞めていただける患者さんが増えている。我々の
予防歯科プログラムの中においては歯周病のリスク要因として喫煙習慣が大きく関わっていて、歯周病を重篤化させる大きなファクターである。毎日1箱喫煙(20本)を365日継続すれば7300本となり、10年吸い続ければ7万3000本にも達する。累積本数が30万本、20万本、10万本でリスク点数を変えている。
この累積喫煙本数は一生涯蓄積されてしまい、ある時点から禁煙をおこなったとしても、健常者の70%程度の歯周組織にまでしか回復しないと言われている。
また禁煙直後は一時的に歯茎の炎症が強くなることも報告されている。
このようなお話を衛生士から喫煙患者全員に指導しているのだから喫煙本数を減らそうとする、もしくは禁煙を継続しようという、確率が高くなることにつながる。
先日いらした患者さんが私に言ってくれた言葉はとても印象に残り、我々の目指す歯科医療が間違いではないことがはっきりとした。
「昔は歯医者に通うのが嫌で仕方がなかったけどいまはとても不思議なんだけど通院が楽しみになっているよ!」
「今週、40歳になるんだけどたばこをやめることにしました!これからは健康にお金を使います!」
「ここに通院するようになってから健康感が高くなりました。ありがとうございます!」
などなどうれしい言葉が聞かれるようになった。
以前の治療中心の歯科医療ではほとんどなかったことだ。
それ以外には急患が少なくなっていることだろうか。すべての患者の1本1本の歯の状態を把握するようになってきているために突然歯が痛んで飛び込んでくるということは相当に減っている。
治療を完了して健康感の高くなった患者さんたちが自らメインテナンスの必要性を理解してアポイントを取って帰られる。
理想の究極歯科治療に相当に近づいてきたという思いである。
我々の歯科医療は歯を治し、健康な患者を増やすことにあるのだ。
先月は開業以来過去最多の患者数となっていて、今年3月の最高数を超した。
画像は左が喫煙を続けた場合、右が喫煙しない場合の老化の状態