今週の土曜日と日曜日は診療のお休みを頂いて第1回臨床歯科デジタル学会に参加してきた。歯科はアナログの時代からデジタルの時代へと変わりつつある。今年度は4月から保険制度においてもデジタル機器を活用して製作された
CAD/CAMクラウンというものが導入され一気にデジタル化への流れが加速している。
私にクリニックにおいては既に7年前からデジタル機器を使用してセラミックスや
ジルコニアやeMaxを臨床応用してきた。
口腔内に装着されている貴金属の高騰もありデジタル化が加速している。
この学会は元はJSCAD 日本国内のCEREC ユーザの集まりであったが今後はCEREC (シロナ社)以外の
CAD/CAMの情報を共有していくために設立された。
CAD/CAMは日本工業会が発展させたものを歯科に応用している。口腔内に装着されてきた金属やセラミック、レジン樹脂は材料によって鋳造、築成焼成、とそれぞれが異なる加工技術が使用されてきた。
CAD/CAMにおいては材料を選ばず硬い材料を自由な形状に削り出すことができる。いままでは削り出しの精度やコストの問題から導入が進まなかったが最近では実用化のレベルになって様々なメーカーが参入してきた。CERECシステムはもっとも古くからある実用化された
CAD/CAMである。
今回のセミナーでは最新の材料についての使用注意点やCEREC の新しい機能や
技工、材料の接着の概念について会長の草間幸夫先生、ISCAD 会長、昭和大学の宮崎教授、
技工士の山本省吾先生、東京医科歯科大の大槻准教授からレクチャーがあり大変有意義な時間となった。