この年末は総
義歯ケースが4床と東京世田谷の地ではとても珍しい。歯を全て失っている患者さんは私の周りではほとんど存在しない。1年間に1つの総
義歯を作るぐらいのペースが当たり前である。それほどこの地域では
予防意識が高いことと来院患者さんの年代が若いことが原因していると思う。1本の歯をなるべくけずらいように心掛けると歯を全て失うことは稀だと思う。
しかし、平成23年度の国が調べたデータでは80歳代の残存本数は12本ととても少ない。かなり地域格差が出ているように思う。知人の
青森でのクリニックでは相当に
義歯の患者が多いと聞いている。東京の先生は私と同じく欠損の患者が少ないという話も耳に入ってきている。
国内ではまだまだ
予防の概念が徹底されていないのだからやることは山のようにあると思う。治療中心からの転換が望まれる。グラフの赤ラインが年代別残存歯数の国民平均でメインテナンスをすれば歯を失う速度はゆっくりになり緑色の、ラインで推移できることを意味する。
来年度は
星野歯科の
予防関連を更にパワーアップしていくつもりだ。