患者さまに治療計画や歯科の目的を説明するときには熱く語るようにしている。というか熱く語らないと理解していただけないと思う。たぶん患者さんはカウンセリングの内容をすべて記憶されていなく、熱く語った心に響いた一部をイメージとして頭の片隅に残しているに違いない。
説明時にはなるべく大きな声でわかりやすいようにポイントの部分では2回繰り返したりトーンを変えたり、と患者さんが理解しているか顔色をみながらしゃべっている。
人に伝わるようにしゃべるっていう行為は結構パワーがいる。
スタッフに間違いを正して説明するときや教えるときにも相当にパワーがいる。
熱く語らないと伝わらないってこともあり、
星野歯科が推奨しているMTM(メディカルトリートメントモデル)においては
虫歯、歯周病、歯
根破折の歯科における3大疾病について説明し、唾液検査を必要性を理解してどのような治療の流れで歯を守っていくべきかを説明いる。
従来の歯科治療のように、すぐに患者さんを寝かして歯を削り始めるということは一切していない。
歯を削り、被せ物や詰め物をするだけでは本当の治療とはいえない。
虫歯や歯周病の原因を知り
予防法を知り、患者さんがそのことを理解してもらわないと治療した歯は数年後に再度
虫歯や歯周病に侵されて再治療となる可能性が高くなり、その繰り返しで歯の保存が難しくなった時点で歯の
抜歯となってしまう。
虫歯や歯周病の改善(口腔内の状態をよくするには)最低でも週1回の通院で2か月は要する。この期間をすっ飛ばして治療にはいるとあとでしっぺ返しがきてしまう。
また、禁煙指導も重要と考えている。たばこの害は傷の治りに影響し、歯周病が重篤化する原因のひとつでもあるので特に
インプラント治療をご希望される方は実践していただかないと将来的に
インプラントが機能したとしても
インプラント周囲炎にかかり失うリスクが高まってしまう。
このように患者さんを教育しなければ一生涯を通して自分の歯で美しく、おいしく、健康にいられることはできない。
なので治療よりも実はこの最初のカウンセリングが一番重要なのではないかと考えている。