先月購入した最新の特殊ワイヤーを曲げて患者さんに応用を開始しました。ステンレスワイヤーのマルチループの応用と類似しますね。
チタン合金『GUMMETAL(ゴムメタル)』のさまざまな用途
(株)豊田中央研究所が開発したゴムメタルはフラクタル構造を持った新材料で、金属でありながらゴムのような性質を示す不思議な合金です。
ゴムまりのように柔らかくしなやかで、しかもチタン合金よりも高強度で腰が強いです。
一般の金属は加工すればするほど硬くなる性質(加工硬化)を持っていますが、ゴムメタルは従来の金属とは全く異なる機構で変形するため、加工によって一切 硬くならず、無限のプレス加工を有し、熱にも強く、溶接しても軟化しません。
また、すべての金属は低温になるほど剛くなる性質を持っていますが、ゴムメタルは温度が下がるほどバネ定数は低下し「しなやかさ」が増していきます。このようなゴムだけが持つ特異的な性質を併せ持っています。
さらに貴金属なみの光沢研磨性を持ち、表面硬度が400Hv(ビッカーズ)以上もあるのに、驚くほどの削りやすさです。
また、一般のチタン合金よりもはるかに錆びにくく軽く、しかも限りなく人体にやさしい、生体適合性に優れた金属です。