昨日、おこなった4本の
インプラント埋入手術の術後チェックで本日患者さんがお見えになりましたが、腫れも痛みもほとんどなかったようです。私も手術のあとの患者さんの顔つきをみた瞬間になんとなく状態がわかります。笑顔の場合は腫れも痛みのなかった証拠です。思ったよりも楽だったといってもらえるようにいつも心がけています。
今日は
インプラントのご相談の患者さんが多く、やはり私はこの分野をしっかりとやった方がいいのだろうということがわかってきました。でもこれだけではいけません。
私の目標は
予防歯科と
インプラント治療の専門施設としてしっかりとやっていく。実はこういう病院は国内はあまりないです。
予防歯科と
インプラント治療の違いは歯が欠損してそこを回復させる治療で、
予防はまだある天然の歯を守るという治療です。
予防歯科を中心とする先生方はあまり
インプラント治療には積極的ではありません。自分たちが守りきれなかった歯が壊れて
インプラント治療になるのだからあまりそちら寄りにはなりたくないという気持ちになるのだと思います。
逆に
インプラント治療ばかり専門的におこなう先生たちは
予防歯科を疎かにしてしまいがちです。
予防ばかりやっていたら欠損歯が減るので結果として
インプラント治療も減るからです。
この相反するする
予防歯科と
インプラント治療ですが共にとても重要です。
欠損ができる原因の多くは抜髄処置をされた失活歯の存在が多くの患者さんのお口の中に存在することです。失活歯はとても脆い状態の歯であるともいえます。
歯は削れば削るほどその歯の寿命は短くなります。1本の歯を4回再治療すると大抵は
抜歯となります。小さな歯を4回の削っていくと元の自分の歯質はほとんどなくなり咬合力に耐えきれなくなったときに歯
根破折という竹を真っ二つに割ったような形で割れて
抜歯となります。
歯
根破折を
予防することはいまのところ手だてがほとんどありません。まだ
予防できる段階は生活歯(抜髄処置が行われていない状態の歯)であることが大変重要です。
失活歯を生まないようにするには
虫歯の進行がおきない口腔環境に変えることしかありません。
どうしていままで
虫歯になったのか?どうやれば
虫歯にならないようにできるのか?こういうことを患者さんに教育することが
予防歯科の大部分を占めます。
虫歯や歯周病の原因を患者さんにもよく理解していただいて定期的なメインテナンスをする習慣を身につけてもらわないと
虫歯のたびに我々歯科医師は歯を削る行為を繰り返すことになり結果として歯を失うことになってしまいます。
インプラントも
予防も大変重要であり両方しっかりやっていきたいですね。