歯の内部(歯髄)部分から吸収が起こり、最終的には歯が折れてしまう珍しい内部吸収について
頻度としては私の全患者のうち年間で1人いるかいないかというとても珍しい現象である。大抵のケースでは気づかないうちに徐々に進行して歯髄炎のような症状から発見されることが多いのが特徴である。強い咬合力がかかっている歯にストレスがかかると時として歯の内部吸収がおこるようである。
以前はメインテナンス時にはパノラマレントゲンで歯の
虫歯や歯周病を確認していたのだが、2年前から14枚法のデンタル撮影のIPフィルムにに切り替えてからは発見が容易になっている。
今回のケースでは抜髄処置後に
根管内の内部吸収部にはMTAセメントを使用して歯の外部との交通部分を埋めて内部はファイバーコア+スーパーボンドで補強をして歯を抜かずに保存していく予定である。
左上の画像はわずか2年で内部吸収がおこった例
左下は内部吸収後にフラップ手術で
根管外からMTAセメント+CRで処置した例